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  • 執筆者の写真冨樫 耕平

「自分を嫌っている人」ではなく、「自分を好いてくれている人」が大事

更新日:2021年10月15日

発達障害の診断を受けた子ども達から

時々、いじめに関する相談を受けることがあります。


大人でも人から嫌われたり、

意地悪をされることがあります。

残念ながら、大人になっても

いじめを続けている未熟な人達がいます。


人は皆、違う考えや意見を持っているので、

私達は、かならずと言っていいほど、

人から「嫌われる」という体験をします。


人に嫌われるのは、快い・嬉しい経験ではありません。


もし、あなたに反省するべきことがあれば、

自分の行いを改めることで、不快な経験を減らすことができます。

例えば、あなたが、友達に対して酷いことを言ってしまい、

その結果として、その友人に嫌われているのなら、

酷いことは言わないようにするべきです。


自分が嫌われる理由が、

自分にない場合や理不尽な場合もあります。

例えば、あなたを嫌っている相手が、

「なんとなく、あなたの見た目や振る舞いが嫌い」と感じ、

あなたを嫌っているのかもしれません。

あるいは、あなたが何かすごいことをしていて、

それが羨ましいから、あなたを嫌っているのかもしれません。


いじめが起こる理由の多くは、理不尽なものです。


そんな理不尽な「嫌い」を私達は、どうすることもできません。

そんな理不尽な「嫌い」を相手にしていたら、

私達は疲れ切ってしまいます。


人に嫌われると、そのことが気になってしまいやすいですが、

本当に大切なのは、「あなたが誰に好かれているか」です。


人と意見や考え方が違うこと、好きなものや趣味が違うこと、

見た目が違うこと、あなたにとっての「当たり前」が人と違うこと等は、

当たり前のことです。


このような様々な違いを「多様性」(diversity)と呼びます

(今、ニュース等でよく聞く、流行り言葉ですね)。

多様性というのは、人種や性別等に限ったものではありません。

多様性は、好み、考え方、価値観等、

あらゆる側面において存在します。


あなたの多様性を理解し、

それを受け入れてくれている人達がいるはずです。

私達は、そのような人達を大切にするべきです。

数は多くないとしても、そのような人達が、

あなたの本当の友達です。


あなたをあなたとして受け入れられない

心の狭いオトモダチは、

本当の友達ではありません。

そんな人達の顔色をうかがったり、

好かれようと努力する必要なんてありません。


私は中学生の頃、

ニュージーランドの小さな田舎町に留学をしました。

その町には、私を日本人・アジア人だからといって

差別する人達がたくさんいました。

道を歩いているだけで、毎日のように物を投げつけられたり、

差別的な言葉をかけられました。

自転車に乗っていたときに

突然、知らない人に殴られたこともあります。


そんな差別に溢れた町にも、

私を日本人等としてではなく、「ひとりの人」として理解し、

接してくれる人達がいました。

その人達は、今も私の友達です。


もし、今、あなたの周りに、

自分を理解してくれる友達がいないとしても、

あなたらしく、周りの人達に敬意と思いやりを持って接していれば、

いずれ友達ができるはずです。


物事にはタイミングがあります。

良い種を蒔き続けていれば、いつか必ず芽が出ます。

芽が出ないのは、種が悪いのではなく、

種を蒔く場所が悪いからということもあります。

それと同じように、周囲に理解されず、

辛い状況でも、あなたがあなたでい続け、

周囲の人達に敬意と思いやりを思って接していれば、

良い縁と巡り合ったときに、幸せに過ごすことができます。


間違ってもオトモダチと友達になろうとして、

他の人に意地悪をしたり、

自分が本当はしたくないことをしたり、

あなたの友達を裏切ったりしてはいけません。

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