冨樫 耕平
その努力は、きっと無駄じゃない
最近、色んな哲学の本を読むなかで、仏教の考え方に関する本を読みました。
仏教の考え方のひとつに、「三時業」という考え方があるそうです。
これは、簡単に言ってしまえば、「努力は無駄にならない、
結果が得られるまで時間が掛かるかもしれないが、
蒔いた種は、かならず生える」ということだと、私は理解しています。
勿論、悪い行い(業)についても、良い行いと同じように、
早かれ遅かれ、その報いを受けるというのが、「三時業」です
(参考リンク:https://bukkyouwakaru.com/dic/s28.html) 。
このような考え方は、私達の子ども達との関わりとも
関連深いのではないでしょうか。
例えば、子ども達に対して行ったことが、
すぐに目に見える成果として現れることもあれば、
成果がみられるまでに、時間が掛かることもあります。
試してみた特定の対応が、成果に繋がらないこともあります。
でも、成果に繋がらなかったことも、
それが、「この子には、こういうやり方じゃなくて、
こんなやり方の方が良いのかもしれない」等という
別の「種」となり、それが実を結ぶこともあります。
または、「成果」が、はじめ期待していたものとは
別の形で現れることもあります。
「三時業」の考えが、正しいかは分かりません。
でも、確実に言えることは、
私達が、子ども達のことを全力で考え、
子ども達の利益に繋がると信じて、
今、行っていること・努力を止めてしまったら、
その種は生えてきません。
「三時業」の考え方が、
私が様々な活動を続ける励みのひとつになっているので、
共有させていただきました。