• 冨樫 耕平

中2で日本を離れて得たもの⑤:私が学んだこと

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中学2年生(14歳)のときに、親元を離れ、ニュージーランドへ留学しました。

そのときの経験が、今、私が子ども達のちからになりたいと思う原動力になっています。

留学中の経験について、何度かに分けて書いていきます。#中2で日本を離れて得たもの

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人種差別や「ハリーポッター的な経験」を通して、

「現実の厳しさ」を知った私でしたが、

同時に、素晴らしい経験もたくさんしました。


私は、留学前、日本でオーストラリアから来た交換留学生と

バスケットボール等を通じて、

言葉が通じなくても仲良くなるという経験をしていました。

そこで、サッカー部に入ることにしました。


私は本格的にサッカーをやったことがなく、

サッカーは得意ではありませんでした。

でも、チームメイトと一緒に練習をしたり、ふざけあっているうちに、

仲が良い友達ができました。


サッカーで仲良くなると、以前は私を「日本人/アジア人」として捉え、

人種差別的な発言をしていた人達が、

私を「ひとりの人」として見てくれるようになりました。


私もサッカーを通じて、私を差別していた人達を

「差別者」や「ニュージーランド人」等ではなく、

「個人」として理解しようとするようになりました。


サッカーで友人ができ、私がスラングや罵り言葉を覚え始めると、

友人や知り合いが増えました。


友人が増えると、私の世界も広がりました。

ハイスクールでは、ギター、ベースギター、

スケートボード、スノーボード、

ハンティング、サーフィン、クリケット、カヤック等、

数えきれない程、様々な経験をしました。


友達や知り合いが増えると、人種差別を受ける機会も減りました。

私について差別的な発言をする人がいたり、

私が差別の対象となっていると、

私の友人は、私と一緒に差別と闘ってくれました。


空腹や雨漏りする部屋についても、

友人やその家族等が助けてくれました。


私が、友人の家へ遊びに行くと、たくさんの食べ物を出してくれたり、

お泊りをさせてくれました。

私の兄が初めにお世話になったホームスティでも

私が遊びに行くと、毎回お昼にパンを出し、自由に食べさせてくれました。


人種差別や空腹等、当時、中学生だった私には、

耐え難い、ひとりではどうしようもできないこともたくさんありました。

でも、友人やその家族等が支えてくれたおかげで、

私は命を繋ぎ、楽しくニュージーランドでの生活を送ることができました。


本当に辛い状況で受ける親切は、身に染みました。

言葉で言い表すのが難しいですが、

極限に喉が渇いている状況で飲む水のように、有難く感じられました。


洋画とお昼ごはんにマックやピザを食べることに憧れ、

中2でニュージーランドに渡った私が学んだことを

簡単にまとめてみます:


  1. 「当たり前」は、社会がつくるもの。一歩外にでれば、「当たり前」は当たり前じゃなくなることもある

  2. 社会がつくる「当たり前」から外れると、変人扱いをされることがある

  3. 英語は、文法を理解したり、完璧な発音ができなくても大丈夫。相手とコミュニケーションを取ろうとすることが大事

  4. 人種差別は、「過去の問題」、「fake news」等ではない

  5. 貧困は、子どもにとってむちゃくちゃ辛い

  6. 衣食住のいずれかが満たされないとき、人は生きることに必死になる。このような状況では、勉強に対する「やる気」はあっても、勉強どころではなくなることがある

  7. 心的外傷的出来事を体験した影響は、何年も続くことがある

  8. 「人種差別はいけない」等と言う人は、たくさんいる。でも、そのような社会問題を目の当たりにしたときに実際に手を差し伸べてくれる人は、わずか

  9. 人は、生かされている。そして、それを当たり前だと思ってはいけない

  10. 「絶望的だ」と感じる状況でもなんとかなる


今日は、クリスマスイブです。

この時期になると、世界中の店に物が溢れ、セールが行われます。

でも、これらの物は、私達が本当に必要なものでしょうか。

私達の社会に必要だけれども、足りていないものは、

クリスマスセールで手に入るでしょうか。

(写真は、ミシガン州の大型スーパーマーケットにて。たくさんの物で棚が溢れていますが、どこか虚しい感じがしました)。


今、たくさんの子ども達が、

サンタさんからのクリスマスプレゼントを楽しみにしています。

でもなかには、プレゼントが届かない子ども達もいます。

そんな子ども達こそ、「社会に足りていないもの・クリスマスプレゼント」を

必要としているのではないでしょうか。

プレゼントが届かない状況に置かれた子ども達は、

今どんな思いでいるのでしょうか。

つづく

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