なぜ組織の問題は個人への指導だけでは解決しないのか
- 冨樫 耕平

- 3 日前
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人の行動の多くは、その結果に影響を受けます。
例えば、新人職員が上司に「おはようございます」と挨拶をしたとします。上司から「おはよう」と返してもらえたり、笑顔で応じてもらえたりすれば、その新人職員は今後も挨拶を続ける可能性があります。一方で、挨拶をしても何の反応も得られない状態が続けば、挨拶は次第に減っていくかもしれません。
このように、行動分析学では改善したい行動と、その行動の前後で起きている出来事を分析します。そうすることで、行動を客観的に理解し、行動変容につながる支援を行うことができます。このような行動と環境との関係を「行動随伴性(behavioral contingency/behavioral three-term contingency)」と呼びます。
しかし、組織を分析する場合には、個人の行動随伴性だけを理解しても十分ではありません。
なぜなら、組織が提供するサービスや商品は、多くの人の行動が連鎖して生み出されているからです。利用者からの注文の受付、部署や職員同士の情報共有、商品の生産、品質管理、商品の配送など組織には数多くの行動が存在しています。
これらすべての行動について個別に行動随伴性を分析することは現実的ではありません。
そこで必要になるのが、個人の行動だけではなく、組織全体の仕組みを分析する視点です。
組織行動マネジメント(Organizational Behavior Management:OBM)は、行動分析学の原理を活用しながら、組織の目標、役割、業務プロセス、フィードバックの仕組み、評価制度などを分析し、組織全体のパフォーマンス向上を目指すアプローチです。
行動ソリューションズでは、個人の努力や能力に原因を求めるのではなく、組織の仕組みに着目します。「なぜ望ましい行動が起こりにくいのか」、「なぜ問題が繰り返されるのか」を行動分析学とOBMの視点から分析し、持続可能な改善につながる組織づくりを支援しています。


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