組織改善は、なぜ「行動科学」から始めるのか― 再現できる改善の条件 ―
- 冨樫 耕平

- 7月28日
- 読了時間: 3分

組織が行うことには、必ず人の行動が関係しています。
会議をする。
AIが出した情報を選択し、共有する。
商品を開発する。
顧客に対応する
新人を育成する。
チームを管理する。
これらはすべて、人の行動です。
そして、それらの行動の積み重ねが組織をつくり、
組織が提供するサービスや製品、そして成果へとつながっています。
だからこそ、組織を改善したいのであれば、
人の行動を理解することが欠かせません。
しかし、理解するだけでは十分ではありません。
本当に重要なのは、人の行動に影響を与えている要因を明らかにし、
それを変えることで、実際に行動を変えられることです。
今日、パフォーマンス向上や組織改善に関する情報や手法が数多く存在します。
しかし、その中には科学的根拠が十分ではないものも少なくありません。
また、人の行動を対象とする科学であっても、
行動を説明したり予測したりすることに重点が置かれ、
実際に行動を変えることまでは目的としていないものも少なくありません。
科学には、大きく三つの理解の水準があるといわれています。
記述(description)は、「何が起きているのか」を客観的に明らかにすることです。
予測(prediction)は、「どのような条件でその出来事が起こるのか」を理解することです。
そして、最も高い水準が統制(control)です。
統制とは、原因となる条件を変えることで、
実際に行動や興味のある現象を
再現性をもって変えられることを意味します。
行動分析学は、この「統制」の水準を目指す科学です。
つまり、「人はなぜそのように行動するのか」を
単に説明したり、理解するだけではなく、
「どうすれば望ましい行動を増やせるのか」を
科学的に検証し、実証し続けてきた科学なのです。
組織改善でも同じことがいえます。
流行している手法だから。
他社が導入して成功したから。
有名な経営者が勧めているから。
そのような理由だけで新しい取り組みを導入すると、
期待した成果が得られないことがあります。
その結果、
新しい施策を導入する。
成果が出ない。
また別の施策を導入する。
ということが繰り返されます。
現場の従業員からすれば、
「また新しい取り組みが始まった。」
「どうせ、そのうちまた変わる。」
という学習が起こり、
改善への意欲が低下したり、反発が増えることもあります。
これは、時間や費用だけでなく、
現場の信頼という大切な資源まで失うことにつながりかねません。
もちろん、変化を避けるべきだという意味ではありません。
むしろ、社会や市場が変化する中で、
組織も変わり続ける必要があります。
だからこそ、組織改善には、できるだけ再現性が高く、
科学的根拠に基づいたアプローチを選ぶことが重要です。
行動ソリューションズでは、行動分析学を基盤とする
応用行動分析学(ABA)と組織行動マネジメント(OBM)に基づき、
人の行動を科学的に理解するだけでなく、
人が力を発揮しやすい環境を設計することで、
持続的な組織改善をご支援しています。



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