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「Employee of the Month」は、本当に人を育てるのか― ABA・OBMから考える表彰制度 ―


多くの組織では、優れた従業員を表彰する制度があります。


  • 「Employee of the Month」

  • 「優秀社員賞」

  • 「Teaching Excellence Award」


これらの制度は、優れた成果や望ましい行動を評価し、

そのような行動を増やすことを目的として導入されています。


しかし、本当にその目的は達成されているのでしょうか。


組織行動マネジメント(OBM)の第一人者であるAubrey Danielsは、

著書 Oops! 13 Management Practices That Waste Time and Money の中で、

「Employee of the Month」のような制度には、注意が必要だと指摘しています。


その理由は、一人の従業員だけを表彰すると、

その人の行動は強化される一方で、

他の多くの従業員は強化されないからです。


さらに、「誰が一番か」を競う制度は、

従業員同士の競争を生みやすくなります。


もちろん、適度な競争が悪いわけではありません。

しかし、本来競争すべき相手は、同じ組織で働く仲間ではなく、

組織の外にいる競合や市場ではないでしょうか。


OBMでは、組織の成果は個人同士の競争ではなく、

協力によって生み出されることを重視します。

では、望ましい表彰制度とはどのようなものでしょうか。


私は、次のような特徴が重要だと考えています:


  • 評価基準が明確であること

  • 望ましい行動に対して具体的なフィードバックが得られること

  • 一人だけではなく、基準を満たした人が適切に評価されること

  • 他者との比較ではなく、自身の成長や改善にも目を向けること

  • 協力や知識共有など、組織全体の成果につながる行動を評価すること


このような仕組みであれば、

「誰が一番だったか」を決めることではなく、

組織全体の望ましい行動を増やすことにつながります。


表彰制度の目的は、人を順位づけることではありません。

本来は、組織全体の望ましい行動を増やし、

より良い成果につなげることです。


行動ソリューションズでは、

応用行動分析学(ABA)と組織行動マネジメント(OBM)の知見に基づき、

「誰が一番優れているか」を競う仕組みではなく、

より多くの人が力を発揮できる環境づくりを大切にしています。


一人の成功だけではなく、

組織全体の成長につながる仕組みを設計すること。

それが、私たちの目指す組織改善です。

 
 
 

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